とりあえず手探りで辺りを探ってみるが……何も無い。 唯一触れられる地面はツルツルとしていて、高級ホテルの床に敷き詰められているような大理石を思い出した。 思い切って立ち上がると、そっと手を伸ばしてみる。 特に触れるものが無いのでつま先で地面がある事を慎重に確認しながら、ゆっくりと進んでいく。 五歩、十歩と歩いた時、指の先に何かが触れた。 ペタペタと手で触り、形を確かめてみる。