「佐伯君!あれ!!」 その霧島さんの叫びと共に、彼女の指差す方へと視線を向ける。 すると仄暗く続く洞窟のその先に、淡く光る赤い線が見えた。 「手を離すな!!行くぞ!!」 そう彼女の声を掛け、そのままの勢いでエリアの境界線を飛び越える。 すると辺りがユラユラと揺らぎ、そして静かな闇に包まれていく。 不吉な銃撃音もどこか遠くへと消え去り、アイツに手渡された五枚のカードを強く握り締める。 やっぱり俺は、あの男の《瞳》を、そしてあの《声》を知っている様な……そんなおかしな考えに囚われたまま。