「……《アイツ》がそうだって言うのか?《アイツ》がお前の言う《選ばれた者》だと……」 「違うよ。あくまでその《可能性がある者》だ。それは君達も一緒。もしかしたら君こそが、僕の望む《主人公》かもしれない」 「だったら《アイツ》じゃなくても構わないだろ!!」 その叫ぶ様な怒声に、少年は小さく笑みを返す。 「そうかな。《あの子》だからこそ……僕は選んでしまったのかもしれない」 少年はそう呟くと、それから静かに写真立てに視線を向けた。