「……俺……おれ……」 それ以上俺の口から言葉が出てくる事はなく、頭を押さえたまま強く唇を噛み締めた。 「佐伯君のせいじゃないよ。私も……私も……そう思ったから」 微かに震えたその言葉と共に、そっと俺の肩に霧島さんが手を置いた。 その肩に触れる手に視線を向ければ、赤く染まった白い小さな手が見える。 「……ごめんなさい。私のせいで……」 黒咲さんはそう言ってポロポロと涙を流しながら、小さく身体を竦めていた。