「ま、女なんてそんなもんだろ?力じゃ男に勝てない。ココでは女は黙って男に従うしかないんだよ。……本当にココはサイコーだよな。女殴って犯そうが、飽きたらメチャクチャに壊して殺したって……誰も俺を裁けないんだから。ココには警察も、法律も無い。だったら何してもOKって事だろ!?」
男はそう言ってケラケラと腹を抱えて笑う。
……狂ってる。
これは本当に《人間》なのだろうか。
……俺は知らない。
俺の生きる世界に、こんな《悪意》がある事を。
今まで俺が生きて来た世界で、嫌な噂や残酷なニュースを耳にする事はあった。
でもそれはやはり他人事で、そしてとても遠い……そんな気がしていた。
でも今俺の目の前に居るこの男は、そんな俺の《日常》では出会った事の無い……確かな《悪意》そのものだった。



