「助けるって言っても……危なくないですか?」 そう言って黒咲さんは少し不安そうに瞳を揺らす。 「でも武器も持って無さそうだし、それにあんなに弱ってる女の人……放っておけないよ」 その俺の答えに黒咲さんは少し考える様に目を伏せ、それから小さく頷いて見せた。 「……優しいんですね。佐伯君は」 黒咲さんがそう言って困った様に笑うと、彼女と同じ様に笑みを返した。