「気にするな。……すぐに慣れる」 藤谷はそう言って、辺りを窺う様に見回す。 その瞳は今まで彼が見せた事の無い鋭い目で……そして全てを凍りつかせる様に冷たい瞳だと思った。 「……とりあえず裏から抜けよう。俺達を狙っているワケじゃないらしい。小さな集団の小競り合いかもしれない」 そう言うと藤谷は、ついて来いとばかりに俺を手招く。 それにコクリと頷くと、そのまま二人で薄暗い街を駆け抜けた。