「……俺は生きて帰る。……必ず」
そう自分に言い聞かせるように呟くと、そっと動かないその《腕》に手を伸ばす。
それはもう決して動く事のないモノだと分かっていたが、指先が触れるその瞬間、一瞬戸惑い……しかし思い切って握ったままの銃を引き剥がした。
思ったよりも強く握られ、そして固まっているその指を一本一本剥がし、そこから血に染まった銃を取る。
そして身を低くしたまま死体に近寄ると、その死体の服をゴソゴソと漁った。
手が震え、上手く動かない中、ただ何も考えないまま、死体のポケットに手を入れる。
すると微かに指に触れた《それ》を……そっと取り出す。



