それから更に視線を動かせば、少し離れた所に転がる……死体が見える。 恐らくこの《腕》の持ち主は、夥しい血を流したまま、ピクリとも動かなかった。 ……当たり前だ。 何故なら彼の胸には……数え切れないほどの穴が見えるのだから。 強く、強く、口を押さえたまま、その残酷な現実から逃れる様にズルズルと後ずさる。 そうしなければ、今にも悲鳴を上げてしまいそうだった。