wild poker~ワイルドポーカー~


「このまま参戦してカードを奪うって事は考えないんですかぁ~?せっかくのチャンスなのに」

そう言って胸に抱きかかえたままのコウモリがケラケラと笑った。

「僕はちょっと興味があるけど、颯太君達は嫌そうだからね。このまま離れよう」

須藤さんはそう言って音が聞こえる反対の方向をそっと指差した。

それに従う様に駆け足で誰も居ない歩道を走り抜ける。

広い大通りを曲がり、細く暗い裏道を何度も角を曲がりながら走り続ける。

その後ろからは絶えず銃声が聞こえ、その音は俺の心を激しく揺さぶった。

……誰かが……殺し合っている。

その事実が俺の頭を殴りつけ、クラクラと視界が揺らぐ様な感覚を覚えた。

……どうしてこんな事に……

そんな事を考えながら走り続けると、急に後ろを走っていた霧島さんが立ち止まる。