「結構近いみたいだ。……でも僕達を狙っているワケじゃない。違う所での小競り合いかな」
須藤さんはそう冷静に呟くと、そっと窓から外を眺める。
その後ろからコウモリを抱えたまま同じ様に外を見ると、闇に包まれつつある街の中に……誰かの人影が見えた気がした。
そしてそれと共に次第に銃声音がこちらに向かって近付いて来るのが分かった。
「何人かいるみたいだね。困ったな……このままこっちに来るみたいだ」
そう言って須藤さんは困った様に小さく息を吐くと、置かれている荷物を手にする。
「移動しよう。このままココに居て気付かれたら面倒な事になりそうだ」
その彼の言葉に俺と霧島さんが頷いて答えると、身を低くしながら部屋を出た。
そのままそろそろと階段を下り街へと出ると、銃声音がさっきよりも近く、そして大きく聞こえてくる。



