「ジョーカーはとても恐ろしい奴だ。手当たり次第に出会ったプレイヤーを襲い、カードを奪って行く。でも決してこの世界から出て行こうとしないそうだ。この世界にいつから居るのかも分からない殺人鬼」 須藤さんはそう言うと、そっと俺を振り返る。 「そいつが探しているんだ。……《サエキソウタ》を」 「……え?」 突然出て来た自分の名前に、思わず小さく声を漏らす。