あれから雪の覆う森の中を突き進むと、ゲームテーブルに辿り着いた。 辺りはシンと静まり返り、静かに沈んで行く太陽と共に、森が淡い闇に包まれていく。 「お、ラッキー。カードがあるぜ?」 その藤谷の言葉と共に、ゲームテーブルを見つめる。 この大自然真っ只中に、灰色の無機物がポツンと置かれていて、それは酷く奇妙な光景に見えた。 その灰色のテーブルの上に、一枚のカードが置かれている。