「僕は……須藤 蓮(すどう れん)23歳。……君達は?」 そう言って男はそっと女の子に視線を向ける。 「わ、私は《霧島 怜香(きりしま れいか)》……16歳です」 彼女が微かに震える声でそう答えると、皆の視線が俺に向けられる。 「俺は佐伯颯太。17歳……ただの高校生です」 そう言った瞬間、男の瞳が妖しく揺れた様な気がした。 「サエキ……ソウタ?」 そう小さく俺の名を呼んだ彼に、首を傾げて見せる。