「いや……これは……」 そう声を詰まらせどう説明しようか考えるが、彼女を納得させられるような答えは一つも出て来ない。 正直に全部話した所で、彼女が信用するとも思えないし。 お互い何も出来ないまま、ただ茫然と見つめ合う。 そんなこう着状態が暫く続いた、その時だった。 ダンという突然の打音と共に、女の子のすぐ脇の木の幹に……《矢》が突き刺さった。 それは彼女の左頬を掠め、彼女の白い肌から真っ赤な鮮血が流れ落ちる。