「……あ、あの……」 「近寄らないで!!」 思い切って声を掛けて見るものの、女の子は俺に刺す様な鋭い視線を向け、一歩後ずさった。 「……い、いや、俺は何もする気は……」 「そんな恰好で言われて、どう信じろって?」 狼狽する俺を遮って女の子はそう言うと、凍りつく様に冷たい瞳で俺を見つめた。 その彼女の視線と共にそっと自分に視線を落とすと、あの男の血で真っ赤に染まったTシャツが見える。