「うわぁ!嬉しいです!松木さんのオススメのカクテルをお願いします。」


私とケイは喜んでカウンター席に座った。


ケイとこうして肩を並べてカウンター席に座るのって初めてかも‥。


私は松木さんと楽しそうに話していたケイの横顔をチラッと見た。


「ん?どうした?」


不意に向けられたケイの笑顔にドキッとした私は、慌てて視線をずらした。


「ううん、何でもないの!き、今日はいろいろとありがとね!」


「‥変なヤツ。それに俺は何もしてねーし。今日の結婚式でみんなが幸せそうだったのはハルが頑張ったからだろ?よくやったな。」


ケイが笑うと、私のまわりの空気までもがパァッと明るくなったように感じる。


私の心の中まで温かくなる。