「慶太くんもありがとね。」


二宮さんはテーブルの上を片付けていたケイにも声を掛けた。


結婚式の三次会は同窓会みたいに盛り上がって、ケイもとても楽しそうだった。


なっちゃん達が片付けを手伝うって言い出したとき、ケイが「俺が手伝うから主役は帰ってゆっくり休め!」って言ってくれて。


ケイも毎日忙しくて疲れているのに‥。


私は前よりも頼もしくなったケイの背中を見つめた。


「BAR COCOROにはお世話になったから‥俺も恩返しです。」


ケイはそう言って、少し恥ずかしそうに笑った。


「よし、片付けも終わったし。二人とも座ってよ。何かリクエストはあるか?」


松木さんがカウンターに手を付いて言った。