私の眠気を一気に吹き飛ばしたケイの怒鳴り声。


「ケイ?どうしたの?落ち着いてよ。」


「こんな画像見て落ち着いてられるか!誰と結婚式場に行ったんだよ!?俺は認めないからな、”永久就職“なんて!」


“えいきゅうしゅうしょく”‥?


「ちょ、ちょっとケイったら!勘違いだよ!私はウェディングプランナーになるの!今日たまたま通り掛かった迎賓館でモデル頼まれて、ドレスを着ただけだよ。式場選びとかじゃないって!」


「‥ウェディングプランナー‥?」


「そうだよ。リリーベル迎賓館ってところで働くことが決まったの。一日一組限定の小さな迎賓館なんだけど、チャペルがすごく素敵で‥スタッフさんもイイ人ばかりで‥私もそこで頑張りたいって思ったの。」


「‥それなら、安心した。ハルがすっげぇ幸せそうな顔してたから‥誰のこと見てんだろうって思ってさ‥。」


「‥それは。」


”ケイだよ“の一言が言葉にできずに飲み込む私。