「事情はさっき慶太を通して須藤さんから聞いたわ。後で須藤さんが必要なものを持ってきてくれるから。絶対にここから出ちゃダメよ?」


「理沙ちゃん‥ゴメンなさい‥。私‥たくさんの人に迷惑掛けちゃった‥。」


私は理沙ちゃんの顔を真っ直ぐ見ることができずに俯いた。


「何言ってるの!慶太がハルちゃんを側に置いたんだから。慶太もこうなることを覚悟してたはずだし。気にすることないわよ!」


理沙ちゃんがニッコリ笑った。


「でも‥こうやって理沙ちゃんにまで迷惑かけてるし‥。」


「こんなの迷惑に入らないわ!この注目を利用して、たくさん仕事取ってやるんだから。」


理沙ちゃんがグッと“ガッツポーズ”をした。


「‥ただ‥慶太のマネージャーはもう無理だね‥。」


理沙ちゃんが急に悲しそうに言った。