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「へぇ~ついに“ケイ様”が行動にでたか。」


私の話を聞きながらニヤニヤ笑っているのは、幼なじみの一人の井上 菜摘。


「なっちゃん、もう‥笑い事じゃないんだってばぁ‥。あと“ケイ様”はやめてよぅ‥。」


私は恥ずかしくて赤くなった顔を隠しながら言った。


私が深いため息をつくと、なっちゃんは目を丸くして言った。


「何言ってるの!やっと二人の関係が前に進み出したんじゃない!めでたいことだよ。」


なっちゃんは一人で頷いて、大学の学食で人気の”からあげ定食“を食べ始めた。