HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~

「‥ウソ。」


「ウソじゃねーよ。俺はあのときから“ハルは俺だけのもの”って決めてたから、絶対他の男に触らせたくなかった。」


ケイが変装で付けてる”だて眼鏡“越しに私を覗き込む。


「ケイ‥。」


ケイの顔が近づいた、そのとき。


「‥あのぅ、もしかして【happiness 】の青木 慶太さんですか?」


二人組の女の子がケイに話し掛けてきた。


‥ど、どうしよう。


私は慌てて顔を逸らした。


「‥え?俺のこと?」


ケイが女の子達に答える。


「よく似てるって言われるけど、俺ってそんなにイケメンかなぁ?マジ嬉しー!」


ヘラヘラと笑うケイ。