「‥ケイだって‥。」


私は声を振り絞って言った。


「‥ケイだって可愛いモデルとか女優とかと付き合ってるじゃん!なんでそんなこというの?」


‥自分でも驚いたけど、私は初めてケイに言い返した。


「‥おまえがそこら辺の”くだらない男“と付き合ったりするからだろ!?」


ケイはさらに大きな声で言うと、窓をバンっと開けて自分の部屋に戻って行った。


「‥もうわけわかんない。」


私は不採用通知と失恋よりも、初めて見たケイの姿と考えてもみなかった言葉にショックを隠せなかった‥。