HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~

「‥おはよう、ハル。」


ホテルに着いてシャワーを浴びたら、そのままぐっすり眠ってしまった私達。


目覚ましのアラームなしで起きる朝は久しぶりで‥。


いつもの機械音の代わりに、ケイの寝ぼけた声で目覚めた私。


「‥幸せだなぁ。」


私はまだ夢心地で呟いた。


「ん?何?もう一回言って?」


「一回しか言わないっ!」


「何だよ、気になるだろ?」


ケイが目を擦りながら聞いてきたけど、私はクスクス笑いながらベッドに潜り込んだ。


それから少し遅い朝食を食べた私達は、近くの洋服屋さんに行った。


沖縄旅行を計画したケイはちゃっかり自分の荷物は持ってきていて。


私は何も持っていなかったので、ケイが責任をとって全て揃えてくれた。


変装はしてるけど、街中で堂々と手を繋いで歩いていることが私は嬉しくて仕方がなかった。