HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~

「え、あ、待って。お金‥」


私が慌てて財布を出そうとすると、「慶太から預かってるから」と悠ちゃんが首を小さく振った。


「ほらほら、急いで!」


「なっちゃん、悠ちゃん‥またね。二宮さん、ごちそうさまでした。」


二宮さんを見ると、二宮さんもニコニコ笑っていた。


私は飲み残したカクテルに後ろ髪を引かれつつ、急いで外に向かった。


ケイったら‥いつも突然なんだから‥。


ケイの行動に振り回されて、困るような‥少し嬉しいような、そんな足取りで私は見慣れた車の助手席に乗った。


「ケイ、急にどうしたの?」


私はシートベルトをしながらケイを見た。


「よし、出発するぞ!今ならまだ間に合う!」


ケイが急いだ様子でアクセルを踏む。


「間に合うって‥どこに行くの?」


「せっかくの休みをハルと満喫できるとこ。」


ケイが子どもみたいに無邪気に答えた。