HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~

「芸能界の汚い部分に嫌気が差したらしい。まあ未遂で終わったから、俺の嫁さんになったんだけどね。」


須藤さんがフッと微笑んだ。


「当時、そんな彼女の気持ちに気付いてあげられなくて‥俺はスケジュールをビッシリ組んでた。彼女を苦しめていたのは、俺‥だったんだよな‥。」


「そんな‥。」


私は煙草を吸う須藤さんを見た。


「マネージャーっていつも側にいるのに、気付かずに相手を傷つけていることがある。支えているつもりが、逆に支えられてるって感じる時もある。」


須藤さんはカクテルを一口飲んだ。


「マネージャーにとって一番大事なのは、”相手を信じている自分自身を信じること“。第三者の言葉に惑わされずに、自分がマネージメントしている相手を信じること。」


ケイを信じている私自身を信じる‥こと。


私は須藤さんの言葉を自分に置き換えて考えた。