HAPPINESS!~幼なじみはアイドル~

「‥あったかい‥。」


なんて優しい味なんだろ‥。


ちょうど良い甘酸っぱさの後に、ふんわりとシナモンの香りに包まれる。


心も少し温まったのか、安堵の涙が私の頬を流れた。


「‥おいしいです。」


私がそう言うと、二宮さんがホッとしたように胸を撫で下ろした。


「気に入ってもらえてよかった。心が疲れて弱っているときに、強いお酒なんか飲んだらダメです。お酒に飲まれてしまいますよ?」


二宮さんがニッコリと微笑んだ。


「桃香ちゃんのアップルパイも絶品なんだ。食べてみて!」


若いバーテンダーが爽やかに笑って言った。