私はこれ以上須藤さんに迷惑を掛けるわけにもいかず‥。


言われた通り、できるだけメイクを直した。


鏡に写った自分は‥とても惨めな顔をしていた。


「春奈ちゃん、お待たせ。」


そう言って、須藤さんは助手席のドアを開けてくれた。


「‥BAR COCORO‥?」


須藤さんに連れられてきたお店は小さなBARだった。


「さあ、入って入って。」


須藤さんがドアを開けてくれて、私達は中に入った。


「いらっしゃいませ。」


BARに入ると、4人のバーテンダーが立っていて、その中の一人は女性バーテンダーだった。


「春奈ちゃん。座って?」


若いバーテンダーが椅子を引き、私と須藤さんはカウンター席に座った。