「なるみん!あらたんが呼んでる…」



「ごめん…今は、無理。」



「そんなのレイラの知ったこっちゃない!行くよ。」



2人が決めた事に口出ししない。

あらたんは、レイラが幸せにする。

だから、何としてもなるみんと隼人がくっつかなきゃいけないの。

あらたんとあたし、隼人と…



なるみん自身のために。




がらぁぁぁぁ



「あらたん、連れてきたよ!」



「ここ、座って。楓宇ちゃん…」



「う、うん…」



「楓宇ちゃんって…俺の何?」



「………彼女です。」



「ふ~ん。でもさ、俺楓宇ちゃんのことだけ忘れちゃったみたいだしさ、いきなり彼女とか言われても困るんだよね。俺、好きな奴いるし。」



「………じゃあ、友達になって下さい。」



「うん。いいけど…あんまりベタベタしないでね?さっきみたいに、手ぇ握ったりとか。」



「………分かってます。」



「じゃ、今日から友達ね。」



「………はい。」