「新!!」



「鳴海…相原についていってやれ。」



「先生!俺も行っていいっすか?楓宇が混乱してるから…支えてやりたい。」



「じゃあ、鳴海と成瀬でついて行け。」



「楓宇…早く乗るぞ!」



「……………………」



「早く乗らねぇと救急車出れねぇだろ!?」



あたしは、無理矢理救急車に乗せられた。

隼人が…

無理矢理乗せてくれてよかった。

新を見たら…

動けなくなっちゃったから…

隼人には、いつも感謝してるよ。




救急車が病院について、あたしと隼人はソファに座って待ってる。

体全体が震えてる…

心配で、心配で…



「新は大丈夫だ。楓宇を残して死んだりするような奴じゃない。」



そう言って隼人は…

あたしの手を握ってくれた。

温かい手…

隼人も震えてる…