紘哉はため息をついて話し始める。 「まず第一に、今は7月下旬です。3時から5時の間はまだ日が沈んでいません。 さすがにその状況だとバレるでしょう。 人通りもあるわけであって」 「なるほどねぇ……」 「それと、普通誘拐されそうになれば大声を出しますよね? 口を塞がれていたとしても、呻き声くらい聞こえるはずです」 「ふむ……いい線いってるね」