こちらミクモ探偵事務所3


紘哉も親指で芳樹を指差す。
芳樹は狸翠へ近寄ると、握手を求める。

「これからしばらくの間、よろしくお願いします」

「えーっと……」

「私、探偵なんです。雄太郎さんに依頼されたんですよ。
だから私達も協力させていただきます」

「そう言うことか」

狸翠はようやく納得したように手を握り返した。
これで紘哉達も捜査権を得ることができた。

「……で、このガキも探偵なのか?」