紘哉も親指で芳樹を指差す。 芳樹は狸翠へ近寄ると、握手を求める。 「これからしばらくの間、よろしくお願いします」 「えーっと……」 「私、探偵なんです。雄太郎さんに依頼されたんですよ。 だから私達も協力させていただきます」 「そう言うことか」 狸翠はようやく納得したように手を握り返した。 これで紘哉達も捜査権を得ることができた。 「……で、このガキも探偵なのか?」