変な方向へ落ち込んできている。 軌道を修正するべくツッコミを入れる紘哉だが、それも無駄となった。 「ふむ……取り敢えず、今の時点で成す術は無いでしょうね」 ふと、神妙な顔をしながら芳樹が口を開いた。 彼の言葉を聞いた瞬間、雄太郎の顔色が変わる。 「そんな……それじゃあ……」 「犯人の目的は身代金です。100万を用意した時点で、また犯人から指示があるでしょう。 それを待ちましょう。いずれ接触するときは来ますから」