こちらミクモ探偵事務所3


入ってきたドアから芳樹の声が聞こえてきた。
思わず振り返る紘哉。

「そう言えば、まだちゃんと呼んだ理由を話してなかったね」

「まぁ、ハイ」

「君には店番をして欲しいんだ」

「店番……?」

辺りを見回すも、商品になるような物は置いていない。
不思議に思った彼は、芳樹に尋ねた。

「そう言えば、おじさんって何の仕事してるの?
商品らしい物が見当たらないんだが」