こちらミクモ探偵事務所3


「せっかくお前と一緒に一夏のアバンチュールを体験しようと思ってたのに」

「悪いな。海のバイトすれば、女の子の一人や二人引っ掛けられるんじゃないのか?」

「……紘哉さ、俺がモテないの知ってワザと言ってるだろ?」

「別に」

若干涙目になりつつ恵一を軽くあしらいながら、彼は手に持っていた文庫本を開く。

挟んであった栞を取った瞬間、恵一に文庫本を取り上げられた。