「マジで?部活も?」 「あぁ。先生に断ってきた」 紘哉の部活は剣道部。 この夏の大会が終わり次第、三年生は引退となる。 その最後の試合を彼は自ら辞退した。 「お前が辞退なんて、何か理由があるんだよな?」 「当たり前だ。言わないけど」 「つまんねーの」 恵一はつまらなさそうに、頭の後ろで両手を組む。 窓から入ってくる生ぬるい風が、二人の髪を揺らした。