「お前は……どこか朋恵(ともえ)に似ているな」 「朋恵……?」 新しい名前だ。 紘哉は首をかしげる。 「うん。うちの娘。二十歳過ぎても反抗期なんだよなー。父さん悲しい」 「……それ、今話す必要があります?」 「相変わらず厳しいね」 苦笑いをする狸翠。 それだけを言うと、彼は部屋を出ていった。 狸翠が出ていったのを確認すると、紘哉はビニール袋から手紙を取り出した。 綺麗な字で宛名が書いてある。 彼は封筒から手紙を取り出し、中身を読んだ。