恵一は壁に寄り掛かると、大きく息を吸った。 まだ呼吸が整っていないらしい。 その様子を紘哉は呆れながら見る。 「運動不足か?」 「違うし!一応部活だってちゃんとやってると……」 「語尾がフェードアウトしてる状態で言われても、説得力がない」 「う、うるせー!」 恵一は悔しそうに口をつぐむ。 反論したところで彼に勝ち目がないのを知っている。