彼は夏紀の口元に貼ってあるガムテープを剥がした。 途端に怯えた夏紀の声が聞こえてくる。 「……だれ?」 「大丈夫。お前を助けに来た」 「……本当?」 「嘘はつかない」 そう言って、紘哉は彼女に巻き付いているロープをほどいた。 そして、彼女に向かって手を差し出す。 「立てるか?」 「うん」