「モミの木林……」 芳樹の家に行く間、それらしき林の横を通っていた。 クリスマスツリーはモミの木でできている。 もしかすると、夏紀はここを伝えたかったのかもしれない。 「狸翠さん!モミの木林の近くに蔵みたいなものはありますか!?」 「え?あるっちゃあるけど……」 「そこだ!!」 駆け出していく紘哉の肩を、狸翠が掴んで引き留める。 紘哉はあからさまに嫌な顔をした。