「……もしもし?電話くれました?」 『おー!紘哉か!ちょっと大変なことが起きてさぁ。 今すぐ警察署に来てくれないか?』 電話の向こうから緊迫した空気が伝わってくる。 嫌な予感を振り払い、紘哉はしっかりと頷いた。 「分かりました。今すぐ向かいます」 電話を切り、荷物をまとめる。 悠里の方をちらっと見るが、彼女は規則正しい寝息をたてているだけだった。 紘哉は静かに、駆け足で警察署へと向かっていった。