「ねぇ、紘哉くん」 悠里が甘ったるい声を出して呼び掛ける。 紘哉は慌てて眉間のシワをなくした。 「何ですか?」 「色々と答えたから《ご褒美》ちょうだい?」 「何がいいんですか?」 「甘くてとろけちゃいそうなキスがいい」 「……いいですよ」 彼が頷くと、悠里はゆっくりと目を閉じた。