「……」 鬼だ。 紘哉もペンを投げ出し、大きく伸びをする。 狸翠に頼まれてから、まだ何も聞き出せていない。 と言うより、彼女がそのタイミングを与えてくれない。 これからどうしようかと考えていると、不意に悠里が口を開いた。 「……あのさ、運命って信じる?」 「はい?」 「『be to 不定詞』にさ、もう一つ運命って意味があるのよ」