「聞いてますよ……一応」 目がチカチカする。 少し頭も痛い。 外は真っ暗だ。 午後10時を回っている。 悠里は大げさにため息をつくと、持っていた赤ペンを投げ出した。 「ちょっと休憩ね。夜ご飯食べてから休んでないし」 「と言うか、10時過ぎたんでそろそろ帰りたいんですけど」 「だーめ。受験生がこのくらいでへこたれてどうするの」