「じゃあ、おじさんは……!」 「分からない。けど、今回の誘拐に黒蜜会が一枚かんでいそうだ。 じゃなきゃ探偵は消えたりしない」 「……誘拐」 「もしかすると、芳樹さんも誘拐されたのかもな。下手したら……」 狸翠は親指で首を切る真似をする。 紘哉の背中をサーッと嫌なものが駆けていった。 「いつもなら朝までには帰ってくるのに……」