「コンビニに行くのに、わざわざ100万を持っていくバカがどこにいるんですか」 「芳樹さんがそのバカだったんじゃ無いのか?」 「だとしたらとっくに見放してます」 「ひでぇな……」 軽口を叩きつつも、徐々に顔が険しくなってきている狸翠。 彼は新聞を投げ出すと、愛用のうちわで扇ぎ始めた。 「取り敢えず、夏紀ちゃんを探すのと一緒に芳樹さんも捜索してみる」