「宝箱?」 紘哉は不思議そうな顔をしながら《宝箱》を手に取る。 「そうそう。ここをこうやってこうすると、こうなるんだよ」 「おじさん、『こう』しか言ってない。意味が全く伝わらない」 「だから、ここをこう押すと、鍵が掛かったり開いたりする仕組みなんだ」 「へぇ……」 「この中には大切な物を仕舞っておきなさい。 鍵の開け方は誰にも教えちゃいけないよ。 私と紘哉、二人の秘密だ」 「分かった」