「と言うか、お前が聞きたいだけだろ」

「うん」

羽兎は首を縦に振った。
どんなものであれ、知りたいと思ったら知るまで諦めない。

紘哉はため息をついた。

「……まぁ、する事ないし、話すだけ話すか」

「やったー!!」

「――ただし」

素直に喜ぶ羽兎に、釘を刺すように指を差す。