「何も悪いことはしてないけどさぁ……お前、感じ悪いよ」 「そんな事分かってます。そう言う年頃なんですよ」 「意味分かんないから」 狸翠がキッと紘哉を睨む。 しかし、当の本人はどこ吹く風。 眠そうに小さくあくびをした。 狸翠のせいで、結局犯人の目的を聞き出すタイミングを逃してしまった―― 芳樹をちらりと見るが、彼は辛そうな顔で前を見据えていた。