俺、一応男ですが?

「喧嘩売ってきたら返り討ちにするし」

「さすがガキ大将」

「失礼な。強かって言って」

「はいはい。帰るぞ。夕飯食い損ねた」

コイツ、心配するだけ無駄な気がしてきた。ガキ大将だし。

俺は慣れないところからの帰り道を急ぐ。

「ねーねー、夕飯なーにー?」

俺の後を少し小走りになりながらついてくる奏。

「カップめん」

「健康に悪いよー」

「お前、家で食えよ。作れるだろ、飯」

「えー……じゃーカップめんでいいよ」

「ちょっと待て、女子高生がカップめん食うな。体壊すぞ」

「じゃぁなんか作ってよ」

「自分で作れよ! 女子だろ」

「女子ですが? 不器用な女子もいるんだよ」

少し遠い目をする奏。なんかあったな。調理実習でなんかあったなコイツ。